ユーキャンの資格は転職に使える?就職に通用するの?

ユーキャンの通信教育講座で受講料を支払い、目指す資格を取得する方が増えています。
しかし、一方で資格を取得したものの、資格の持つ価値を存分に発揮できないことを棚に上げて、

「ユーキャンの資格は価値がない。」

との声を上げている人がいるのも事実です。

ユーキャンの資格が転職に使えるのか、就職に通用するのかを判断するには、
以下の視点を外してはならないと私は考えます。

  1. 取得した資格と、就職転職を狙う仕事がマッチしているのか?
  2. 資格を取得するために費やした時間・費用と、その見返りがマッチしているのか?

取得した資格と、就職転職を狙う仕事がマッチしている

例えば、経理関係の資格と経理の仕事はマッチしているでしょうか?

マッチしていると言えるし、また、マッチしていないとも言えます。

経理の資格は、経理の世界で通用するのか

実例を挙げて考えてみます。

私が経理とは無関係の世界にいたときに、会計事務所の業界へ転職することを志した頃の話です。

平成のバブルがはじけて、急に世の中が不景気になったため、前職をクビになりました。整理解雇ですね。

それに懲りて、私は、景気の動向に大きく左右されない業界を探し、会計事務所に転職したいなと思うようになりました。

そこで、就職情報誌を購入し、どこか面接をしてくれるところがないかを調べましたところ、、、

  1. 日商簿記2級取得
  2. または、税理士試験科目合格者
  3. または、会計事務所勤務経験者

の応募条件があり、慌てて簿記3級の勉強を始めることにしました。

簿記の知識のない者が、いきなり簿記2級に合格するはずがありません。

まず、簿記3級合格を目指して、その後に簿記2級に合格すればいい。

大原簿記専門学校が近所にあり、テレビCMも流れていて、
身近に感じたので門をたたきました。

転職がかかっているので、必死に勉強して、1回の受験で簿記3級に合格しました。

「大原簿記の社会人コース簿記3級」で学びましたので、合格が当たり前といえば当たり前ですが。

今は、3級の内容を勉強して、そのまま2級の範囲へ進み、受験は簿記2級から、というコースもあります。

簿記3級に合格した私は、3級しか持っていないのに、無性に就職活動がしたくなりました。

会計事務所の勤務経験もないのに、です

中には、面接をわざわざしてくださって、

「簿記2級もないのに、勤まる訳がないでしょう。」

と、あからさまに言われた事務所もありました。

自宅に近い事務所から、どんどん離れていくように面接を重ねて、

6軒目の事務所でやっと採用されました。

資格と仕事のマッチの度合い

今回は、たまたま簿記3級の資格で業界未経験の状態でも採用されました。

しかし、簿記2級が応募条件であるならば、簿記2級を持っていないと、
履歴書を送付しても、面接にこぎ着けず、書類審査で不採用となることが多いですね。

就職・転職のときには、応募条件に見合った資格を持っているかが問われます。
しかし、決してあきらめないで、履歴書送付くらいはやってみましょう。
タイミング次第で、採用されることがありますから。

取得に費やした時間・費用と、その見返りがマッチしている

資格を取得するためには、合格するだけの勉強時間が必要です。

そして、最短で合格するために通信講座や通学講座、
または独学の中から最適な選択をすることが求められます。

大枚をはたいて勉強をして、見事資格を取得したとしても、
「その資格では稼げない」
ということも、よくあります。

資格取得に挑戦する前に、資格取得後にどんな未来が待っているのか?
考えたことがありますか。

業界の現実はどうか、自分の性格で稼げる方向へ持って行けるのかを、
ある程度見極めてからでないと、貴重なお金・時間をかけることは非常に危険です。

税理士資格を頑張って取得した後、十分に稼げるようになるのか?

実例を挙げて考えてみます。

私と入社日が同じ男性がいます。

彼は、前職の会社が倒産して、会計事務所の業界に転職することにしました。
簿記2級はすでに取得していましたから、私よりは一歩リードしていました。

同期入社の彼は、入社年度の税理士試験で2科目を合格しました。
そして、次の年に残りの3科目を合格しました。最終合格です。

たった2年で税理士の資格を取得したのです。
その後、彼は1年間のお礼奉公をしたのちに、独立して、自宅で開業しました。

しかし、顧問の企業がなかなか見つかりません。
と、言いますか、彼は営業ができないんです。

職員時代の毎日の仕事はテキパキと誰よりも早くこなして、
毎日定時で退社して、夜間の税理士試験専門学校へ向かっていました。

「会社から専門学校、そして深夜に帰宅」
これを毎日2年間、彼は続けました。

彼の税理士試験への取り組み方は、完璧でした。
誰もが彼の合格を疑いませんでした。

しかし、営業がへたくそなので、顧問先を獲得できません。

自宅で独立開業した手前、安易に他の会計事務所に「居候税理士」として勤務する訳にもいかず、
結局、自分が通っていた専門学校の「簿記の講師」として食いつなぐしか道はありませんでした。

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時間・費用と取得後の見返りがマッチしているか

結局、彼は、資格を取得することはできても、開業して成功することはできなかったのです。

あれだけの犠牲をもって税理士資格を取得したものの、普通のサラリーマン以下の生活をしています。

資格の取得を目指すときは、資格取得後の未来をシビアな目でしっかりと見据えないといけません。

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